君の気持ち、知りたいんだよ
そりゃそうだ。
私が後ろから抱きついたからだ。
身体が勝手に動いたって、こーゆーことだと思う。
急に涙が溢れてきた。
『わ、私。怒ってないよ?
それに、拓海のこと、嫌いじゃない!!
グスン.....
うっ、嬉しかったの。拓海に抱き締められて。
好きだよ。って言われて。
嬉しすぎて、涙でてきて、でも、恥ずかしくて、顔真っ赤になっちゃって。
なんで、わかんないの?私、拓海が好きなんだよ!?
真凛ちゃんと、イチャイチャしないでよ。私のこと好きなら私だけ見てよっ。私のこと、もぅ好きじゃないならそぅ言ってよ!!
苦しいよ。つらいよ。拓海のせいだ。バカ。』
急に、私の視界が拓海でいっぱいになった。
えっ、キスされた?
『もぅ、限界。お前可愛すぎだから。
遠部のこと、好きなわけないだろ?
俺、お前のことになると、自分で自分が押さえられなくて。
さっきみたいに、泣かせることもするかもしれない。
だから、距離おいたんだ。
でも、お前が俺のこと好きだってわかった以上、我慢できねぇからな。』
そう言って、また視界が拓海でいっぱいになった。