sEcrEt lovEr
「Angel, This is draft of new poster and it’ll be better than Ken’s」
そう言ってパパさんは貴弘から受け取った封筒をあたしに差し出した。
「えっと…」
甲ちゃんと貴の顔をチラッと見る。
「さっき撮影したポスターの原案。俺のポスターなんかよりいいんだってさ」
ドキドキしながら封筒を開けて、中の紙を取り出すと…
…っ!?
「冗談だろ…」
そこに写し出されたのはぐったりなあたしとそれを抱き抱える甲ちゃんの姿だった…
合成を施されたそれを見る限り、誰が“緊急事態”と思うだろうか?
「感動したんだとさ。エンジェルの透明感と仕事に打ち込むケンちゃんに」
甲ちゃんは慌てて振り返るが、すでにパパさんの姿はなかった。
「…俺が写ってたら、また振り出しに戻るよな?」
「あ~、それね 下向いてるから大丈夫だろうて“外人さん”が言ってた」
「はぁ?こっちの国の常識は通じないわけ?」
「あんたが言う?」
甲ちゃんは怒ってるから言わなかったけれど、あたしはその写真が一目で気に入った。
加工で抱きかかえられているあたしの背中には羽が生えていて
それはまるで地上に舞い降りた天使が恋をしているみたいにも感じた。
あたしもお兄ちゃんに再会して思いを伝えることができるかな、いつか天使になるまでに…
そう言ってパパさんは貴弘から受け取った封筒をあたしに差し出した。
「えっと…」
甲ちゃんと貴の顔をチラッと見る。
「さっき撮影したポスターの原案。俺のポスターなんかよりいいんだってさ」
ドキドキしながら封筒を開けて、中の紙を取り出すと…
…っ!?
「冗談だろ…」
そこに写し出されたのはぐったりなあたしとそれを抱き抱える甲ちゃんの姿だった…
合成を施されたそれを見る限り、誰が“緊急事態”と思うだろうか?
「感動したんだとさ。エンジェルの透明感と仕事に打ち込むケンちゃんに」
甲ちゃんは慌てて振り返るが、すでにパパさんの姿はなかった。
「…俺が写ってたら、また振り出しに戻るよな?」
「あ~、それね 下向いてるから大丈夫だろうて“外人さん”が言ってた」
「はぁ?こっちの国の常識は通じないわけ?」
「あんたが言う?」
甲ちゃんは怒ってるから言わなかったけれど、あたしはその写真が一目で気に入った。
加工で抱きかかえられているあたしの背中には羽が生えていて
それはまるで地上に舞い降りた天使が恋をしているみたいにも感じた。
あたしもお兄ちゃんに再会して思いを伝えることができるかな、いつか天使になるまでに…