sEcrEt lovEr
「ひっく… 本当に怖かった。でも誰にも分かってもらえないもん」

「分かるよ」

「嘘!」

…無理にあたしの気持ちを分かろうとしないで!

気休めなんていらない。

余計に惨めになるから…

甲ちゃんは朝のことを説明しようとしないけれど、自分の身体のことだから分かるの。

あの瞬間、あたしの“電池”は切れたんでしょ…?

はぁー… と吐息を漏らした後、彼は静かに言葉を続けた。




「俺も次、無茶したら助からないかもしれないんだ…」
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