sEcrEt lovEr
★初恋
朝のラッシュの時間。ホームは先を急ぐ人で溢れかえっている
あたしは寝起きで機嫌の悪いお兄さんと過ごすこの時間が何より嫌いだ。
と、言うのも女の子達の視線が痛いから…
「何でいつも日向くんと一緒なのよ!」
「特別かわいくもないくせに。鏡見ろっつーの!」
今日も背中に妬みや嫌みの類いが投げ掛けられる。
だけど、そんなのあたしが一番分かってるよ。
いつホーム下へ突き落とされるか毎日恐怖なのだ。
「絹香!」
その時、人混みの中からあたしを呼ぶ声が聞こえた。
「秦ちゃん!」
神谷先生の息子の秦ちゃんは、小さい頃からあたしを知っている大学生のお兄ちゃん。
「…彼氏?」
貴のこと? 違うよと言おうとすると
「知り合いです」
…もう少しソフトな表現あるでしょ?
あたしは寝起きで機嫌の悪いお兄さんと過ごすこの時間が何より嫌いだ。
と、言うのも女の子達の視線が痛いから…
「何でいつも日向くんと一緒なのよ!」
「特別かわいくもないくせに。鏡見ろっつーの!」
今日も背中に妬みや嫌みの類いが投げ掛けられる。
だけど、そんなのあたしが一番分かってるよ。
いつホーム下へ突き落とされるか毎日恐怖なのだ。
「絹香!」
その時、人混みの中からあたしを呼ぶ声が聞こえた。
「秦ちゃん!」
神谷先生の息子の秦ちゃんは、小さい頃からあたしを知っている大学生のお兄ちゃん。
「…彼氏?」
貴のこと? 違うよと言おうとすると
「知り合いです」
…もう少しソフトな表現あるでしょ?