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｢実は今、救急と掛け持ちしてるんだ。だからなかなか絹の方にも顔が出せなくてね｣

｢それが ぺなる てぃ…？｣

｢そこまで聞いてたんだ？ そう、ペナルティ …と言うよりか、リハビリかな。

絹の手術の前に俺もコンディション整えておかないといけないからね｣

小さい頃、あたしは手術を受けた。

執刀は神谷先生。

その頃はまだパパも生きていたはずなのに何で？てママに尋ねたことがあった。

すると 家族や知り合いは担当出来ないんだよって、お医者さんも人間なんだから

傷ついたり冷静でいられないこともあるんだよってママは言っていた。

だから薄々気がついてたんだ、甲ちゃんがあたしを受け持つってことは精神的にも負担になっていること。

でも彼は優しいから、そんな様子は微塵も見せない。

それどころか、いつもあたしの心配ばかりで自分の事は顧みない。