sEcrEt lovEr
ふと、以前貴が持ってきたアルバムのことを思い出し恐る恐る手に取ってみる。
悠耶さんと貴とパパのスリーショットを見つけてしまい、更にパパの話を甲ちゃんから聞いてしまった
あの日から余計にページをめくる事に躊躇していた。
だけど もう今ならきっと…
「…甲ちゃんは写ってないかもですけど、見ますか?」
「いいの?」
一人じゃなければ… 昔を知らない椎名先生となら…
入院前はただパパの残像を探して、そんなにじっくり見ることはなかったが
そこには幼いあたしと貴を抱き抱えるパパの姿や若かりし頃のママ達の笑顔で溢れていた。
しかし一向に甲ちゃんの姿を見つけることはできない。
「ねぇ、この子… 日向君?」
「っ…?!」
椎名先生が指さす先に写し出されていたのは、紛れもなく“お兄ちゃん”だった。
何で…?
もしかして甲ちゃんがお兄ちゃん…?
いや、甲ちゃんは昔から髪の毛の色素が薄くて茶色だったて悠耶さんが言ってた。
だったら尚更 黒髪のお兄ちゃんとは別人だ。
…そう思い込んでいた、その後 彼の真実を聞くまでは。
悠耶さんと貴とパパのスリーショットを見つけてしまい、更にパパの話を甲ちゃんから聞いてしまった
あの日から余計にページをめくる事に躊躇していた。
だけど もう今ならきっと…
「…甲ちゃんは写ってないかもですけど、見ますか?」
「いいの?」
一人じゃなければ… 昔を知らない椎名先生となら…
入院前はただパパの残像を探して、そんなにじっくり見ることはなかったが
そこには幼いあたしと貴を抱き抱えるパパの姿や若かりし頃のママ達の笑顔で溢れていた。
しかし一向に甲ちゃんの姿を見つけることはできない。
「ねぇ、この子… 日向君?」
「っ…?!」
椎名先生が指さす先に写し出されていたのは、紛れもなく“お兄ちゃん”だった。
何で…?
もしかして甲ちゃんがお兄ちゃん…?
いや、甲ちゃんは昔から髪の毛の色素が薄くて茶色だったて悠耶さんが言ってた。
だったら尚更 黒髪のお兄ちゃんとは別人だ。
…そう思い込んでいた、その後 彼の真実を聞くまでは。