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辺りは静まり返り、空は一向に“化学反応”を起こしそうな気配がしない。
そこで待っている間、恐る恐る胸に引っかかっていた疑問をぶつけてみる。
「今日、二人でどこに行ってたの…?」
「んー?恒兄のとこに願掛け」
双眼鏡を必死に覗く甲ちゃんからは予想もしなかった答えが返ってきた。
「花束が予想外にデカ過ぎてお墓の花立に収まりきらないことも、うっかりクロス切っちゃったことも
とにかく貴が『ありえねー』って連発してさ。心折れるよ…」
そうは言いながらも黙々と空を見上げる甲ちゃん。
心は折れるどころか、かすり傷もない様子だ。
どでかいブーケを持って行っちゃうところも、十字を切っちゃうところも
常識の範囲をまたもや超越してしまうこの人はやっぱり只者じゃない…
「なぁ、絹…」
甲ちゃんが何か言いかけたその時だった。
ドォンと辺りに響きわたる音がして、大輪の花が夜空を彩る。
「わぁ~ きれい…」
口からはありきたりな言葉しか出てこないものの、一瞬で心はうれしさや感動で満たされる。
そこで待っている間、恐る恐る胸に引っかかっていた疑問をぶつけてみる。
「今日、二人でどこに行ってたの…?」
「んー?恒兄のとこに願掛け」
双眼鏡を必死に覗く甲ちゃんからは予想もしなかった答えが返ってきた。
「花束が予想外にデカ過ぎてお墓の花立に収まりきらないことも、うっかりクロス切っちゃったことも
とにかく貴が『ありえねー』って連発してさ。心折れるよ…」
そうは言いながらも黙々と空を見上げる甲ちゃん。
心は折れるどころか、かすり傷もない様子だ。
どでかいブーケを持って行っちゃうところも、十字を切っちゃうところも
常識の範囲をまたもや超越してしまうこの人はやっぱり只者じゃない…
「なぁ、絹…」
甲ちゃんが何か言いかけたその時だった。
ドォンと辺りに響きわたる音がして、大輪の花が夜空を彩る。
「わぁ~ きれい…」
口からはありきたりな言葉しか出てこないものの、一瞬で心はうれしさや感動で満たされる。