sEcrEt lovEr
★孤闘の記憶
「…男同士の約束できるか? もし、俺に何かあったら その時は絹香のことはお前が守ってくれ」
血で染められた大きな手が彼の汚れた頬に触れる。
「でも 僕、恒兄がいないと」
「大丈夫… お前のことは俺が見守ってやるから…!」
それが彼らの最後に交わした最大の約束。
あれから十年以上経つのに、何かの暗示のごとく夢で繰り返される。
そしてそれは今日も…