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「絹ちゃん、この人ね 悠耶の弟で俺らのおじさんでここのマスター」

兄があたしにその人を紹介する。

「劉慈(リュウジ)でーす。よろしくねー」

「軽いなー」

「年齢考えろよ」

劉慈さんが何か言う度にブツブツ小言を漏らす甥っ子達。

確かにノリの軽さも見た目も夏の海が似合いそうな種族に属していらっしゃいそうだ。

「いちいちうるせーよ、お前らは。お世話になってるオジにそんな口聞いていいのか?」

「アルバイトて言っときながら身内で人件費削減してるだけだろ」

もしかして前の発作の時に話してたのってこのこと?

「劉兄、悪いけど俺 就職決まったからしばらく無理」

兄からの突然の就活(していたかは定かではないが)終了宣言にその場にいたみんなが目を丸くする。
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