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「グランド… グランド・バートン」

「あぁ!“校庭(グラウンド)”… 寒っ!」

横で大きい体が思い切り凹む。

自己紹介の定番の持ちネタだったらしい…

その様子が可愛くてつい、笑ってしまう。

「私はユウヤ。男の子みたいでしょ?」

「ユウヤ… ユーヤ… you yeah!」

「人の名前で遊ばないで」

「Sorry…」



「…てことで 家に泊めてもらったの」

ここまで聞いて、何とコメントしたらいいのか言葉に詰まる。

いや、開いた口が塞がらないの方が正解かな。

悠耶はクールな印象だが、男の子に人気がある。

告白もされるが返事は毎回「ごめんなさい」。

次第に“高嶺の花”とか“氷の女王”とか呼ばれるようになったけれど

それを初対面で攻略しようとは…

「私にも紹介して。会ってみたい」

「ダメ!織依にはあの人がいるじゃない?」
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