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そして運命の放課後。

平日だというのに“空の玄関口”と呼ばれるだけあって空港のロビーは多国籍の人で溢れかえっている。

「本当にあたし来なきゃダメかな…?」

ロビーのソファーでメイクを直しながら貴にたずねる。

「晩御飯作らないつもりでいるからな。帰っても一食抜きだぞ?」

この際、一食抜きでもよかったかもしれない。

たわいのないやり取りをしている間も時計は刻々と時間を刻む。

兄もこんなんだったらどうしよう。

時間が経つにつれて緊張感も高まってくる。

「貴弘?」

その時後ろから貴を呼ぶ声がした。 きっと兄だ。

振り返った貴の視線を追った先には
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