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貴も甲ちゃんも容姿が整っているし、芸能界にいても引けを取らないと、あたしは思う。
でもモデルをやっていたなんて話は聞いたことがない。
第一、スナップ撮影を頼まれた時も二人とも頑なに断ってたじゃない?
甲ちゃんは仕事中かもしれないから、貴にポスターのことをメールで伝えることにした。
もちろん、問題のポスターの写メも添付して。
程なくして、折り返しの電話がかかってきた。
『お前、今どこにいるの?つーか、何だよ この写メ』
電話越しに貴の苛立ちが伝わってくる。
「駅ビルにどーんと張ってあったの!女の子たちがキャーて言ってたから、それで」
『…落ち着けよ』
焦っていたのは、あたしの方らしい。
『それ、何のポスターか分かるか?ブランド名とか書いてね?』
「えーっと… GBて書いてある」
『…間違いない、兄貴だ。あいつには俺から伝えておくから、お前は早く帰ってこいよ』
分かったとだけ伝えて電話を切った。
「もしかして今の貴弘先輩?」
女子はこういう時、鼻がきく。
本当に不思議だ。
「うん。でもやっぱり違うって…」
さすがに甲ちゃんのことは伏せておくことにした。
でもモデルをやっていたなんて話は聞いたことがない。
第一、スナップ撮影を頼まれた時も二人とも頑なに断ってたじゃない?
甲ちゃんは仕事中かもしれないから、貴にポスターのことをメールで伝えることにした。
もちろん、問題のポスターの写メも添付して。
程なくして、折り返しの電話がかかってきた。
『お前、今どこにいるの?つーか、何だよ この写メ』
電話越しに貴の苛立ちが伝わってくる。
「駅ビルにどーんと張ってあったの!女の子たちがキャーて言ってたから、それで」
『…落ち着けよ』
焦っていたのは、あたしの方らしい。
『それ、何のポスターか分かるか?ブランド名とか書いてね?』
「えーっと… GBて書いてある」
『…間違いない、兄貴だ。あいつには俺から伝えておくから、お前は早く帰ってこいよ』
分かったとだけ伝えて電話を切った。
「もしかして今の貴弘先輩?」
女子はこういう時、鼻がきく。
本当に不思議だ。
「うん。でもやっぱり違うって…」
さすがに甲ちゃんのことは伏せておくことにした。