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…余りにも衝撃的な内容に言葉を失った。

ふと、涙で頬が濡れていることに気がつく。

｢絹ちゃん！？｣

いつもはヘラヘラしているのに、まさか甲ちゃんにそんな辛い過去があるなんて思いもよらなかった。

｢ひっく… あたし、何も分かってなかった｣

｢いいのよ。今は絹ちゃんの存在があいつらを奮い起こさせる原動力になってくれているんだもの｣

悠耶さんは優しく肩を抱いてくれた。

｢ひっく… ひっく… はぁはぁはぁ…｣

あたしなんか身体が弱いから迷惑かけっぱなしで、

誰かに力を貸してもらうことはあっても、誰の力にもなれずにいた。

｢絹ちゃん！？大丈夫？しっかりして！｣

でも… いつかそうなれたら嬉しいな。

薄れゆく意識の中でそんなことを考えていた…