sEcrEt lovEr
「今日 Ken イナイ デスカ?」

「甲ちゃんには内緒で来ました」

「Great!私、Angelト デート デスネ?」

そんなはずはない!!

「今日はビジネスの話で来ましたっ!!」

勢い良く言い放ったものの、だったらフォーマルな格好で来いよと言う話なわけで…

小生意気なあたしの発言を目の当たりにしたパパさんは怪訝そうな顔をするわけでもなく、ただニコリと微笑み、

「OK, 私ノ オ部屋デ business talk(ビジネストーク)シマショ」

と、部屋に招き入れてくれた。

室内はあたしの部屋、何個分だろう?というくらい広くて

ベッドもキングサイズ、ソファもフカフカで大きくて。

慣れない空間に落ち着かないあたしはまるで拾われた野良犬のようにキョロキョロしてしまう始末。
< 96 / 233 >

この作品をシェア

pagetop