わがまま女を愛して/頑張り男を見つめて
頑張り男
俺が高校3年生の8月だった
進路は就職に決めてやりたい仕事もある
その準備もしながらバイトをして
お前との時間もほしかったから
少し時間がある時でも会いたかった
でも言っちゃ悪いがお前が先に高校卒業して
就職したけどうまくいかなくて
結局やめちゃったんだよな
それでも俺はお前を責めなかった
それはお前の悲しい顔も苦しい顔も
見たくなかったからだ
もう仕事なんてしたくないって気持ちも痛いほど伝わってきたよ
だから俺はお前の分も頑張る
そう言ったらお前は頑張ってる俺が好きって言ってくれた
そう言ってくれただけで
どこまでも頑張れる気がする
だから俺が頑張ればお前はずっと側にいてくれるんだ
そう思ってた