社内恋愛なんて
部長が我を忘れているのが伝わってきた。


激しい息遣い。


暴れる舌先。


スーツごしでも体温が上がっているのが分かる。


 嬉しかった。私で欲情してくれているのが。


部長の手が、私の胸を揉み上げる。


服の上から触られただけで、私の体温も上がった。


キスだけで頭が真っ白になる。


こんなに激しいキスは初めてだった。


 車の中で、助手席のシートを倒しながら密事にふける。


相手は憧れていた上司。


身体が熱くなるのを止められるわけがない。


部長の手が私のふとももを何かを探るように這わせた。


タイトスカートが捲れ上がって、今にも下着が見えそうだ。


恥ずかしい。でも、下着の奥はとても熱くなっていて、拒む気持ちを消し去ってしまう。


 何度も顔の向きを変え、舌を絡め合う。


私の全身が、部長を求めていた。

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