社内恋愛なんて

「俺は、一生みあだけを好きでいる」


　どうしてだろう。涙が溢れてきた。


「みあを守れるのは俺だけだって自信がある」


　守の顔はとても優しくて、私を全部包み込んでくれるような温かさがあった。


　ねえ、守。


そんな嬉しいこと立て続けに言わないでよ。


涙が止まらない。


胸が苦しいほど感動してる。


ねえ、守。


大好きだよ。


これからもずっと、一緒にいられるの？　


一緒にいてくれるの？


「返事は？」


　守は私の涙を指で掬って、笑いながら聞いた。


　そんなの、守が一番分かってるでしょ。


嬉しすぎて、言葉が出ないよ。


言葉にしたらもっと涙が溢れてきちゃうよ。


「守……っ！」


　返事の代わりに、私は抱きついた。


ぎゅーって力強く抱きしめた。


大好きだよ、守。


私、きっと日本一幸せな花嫁さんになれるね。


ずっとずっと、一緒にいようね。


ずっとずっと、好きでいてね。