社内恋愛なんて
「俺は人を見る目はある方だと思う。一応、人事部長だしな。だから……」
そこまで言って、突然言葉を終わらせてしまった。
だからの続きはなんだろうと思って部長を見つめると、なぜか少し挙動不審に目を泳がせていた。
そして、体勢を整えるように大きくごほんと咳払いをしてから、意を決したように口を開いた。
「俺が好きになったくらいなんだから、自信を持て」
好きと直接的な言葉を言われて、途端に身体がカアっと熱くなった。
部長は平静な顔を装ってただひたすら前を見て運転していたけれど、耳が少し赤くなっていた。
きっと部長は、こういうセリフを言い慣れていないのだろう。
近くに座っているから部長のドキドキが伝わってくる。
私のドキドキも伝わっているに違いない。
自信を持てと言われたからって、急に自信が持てるはずもない。
でも、私を全面的に肯定してくれるその言葉が素直にとっても嬉しかった。
そこまで言って、突然言葉を終わらせてしまった。
だからの続きはなんだろうと思って部長を見つめると、なぜか少し挙動不審に目を泳がせていた。
そして、体勢を整えるように大きくごほんと咳払いをしてから、意を決したように口を開いた。
「俺が好きになったくらいなんだから、自信を持て」
好きと直接的な言葉を言われて、途端に身体がカアっと熱くなった。
部長は平静な顔を装ってただひたすら前を見て運転していたけれど、耳が少し赤くなっていた。
きっと部長は、こういうセリフを言い慣れていないのだろう。
近くに座っているから部長のドキドキが伝わってくる。
私のドキドキも伝わっているに違いない。
自信を持てと言われたからって、急に自信が持てるはずもない。
でも、私を全面的に肯定してくれるその言葉が素直にとっても嬉しかった。