社内恋愛なんて
「ごめんなさい、本当に。
私、自分に自信がなくて。
裏切られることが怖いんです。
ただでさえ恋愛に臆病になっているのに、社内恋愛なんてできる自信ないんです」
自分の気持ちを素直に言う瀬戸内さんに引っ張られて、気が付いたら私も本音を話していた。
「裏切られることが怖いって……もしかして、過去に浮気とかされました?」
ずばりと言い当てられ、ここまできたら正直に打ち明けてしまおうと思い、静かに頷いた。
「浮気かあ……。辛いですよね。私も散々浮気されました」
「えっ! 瀬戸内さんでも浮気されるんですか!?」
驚いて顔を上げると、瀬戸内さんは苦笑いを浮かべていた。
表情は柔らかくなっていて、もう怒ってはいないようだった。
「されますよ。
大体別れる原因は浮気でしたね。
問い詰めたり携帯見ちゃう私も悪いんですけど、でも一番悪いのは浮気する方だと思うんですよね。
一回浮気されると、もしかしたらこの人もって思って信用できなくて、調べちゃって、そんで発覚して、別れて……。
悪循環ですよ。
男運がないのか男を見る目がないのか、はたまた私が悪いのか。
今度こそ信用できる男を、と思って剛田部長を選んだんですけど、私にはどだい無理な人でした……」
私、自分に自信がなくて。
裏切られることが怖いんです。
ただでさえ恋愛に臆病になっているのに、社内恋愛なんてできる自信ないんです」
自分の気持ちを素直に言う瀬戸内さんに引っ張られて、気が付いたら私も本音を話していた。
「裏切られることが怖いって……もしかして、過去に浮気とかされました?」
ずばりと言い当てられ、ここまできたら正直に打ち明けてしまおうと思い、静かに頷いた。
「浮気かあ……。辛いですよね。私も散々浮気されました」
「えっ! 瀬戸内さんでも浮気されるんですか!?」
驚いて顔を上げると、瀬戸内さんは苦笑いを浮かべていた。
表情は柔らかくなっていて、もう怒ってはいないようだった。
「されますよ。
大体別れる原因は浮気でしたね。
問い詰めたり携帯見ちゃう私も悪いんですけど、でも一番悪いのは浮気する方だと思うんですよね。
一回浮気されると、もしかしたらこの人もって思って信用できなくて、調べちゃって、そんで発覚して、別れて……。
悪循環ですよ。
男運がないのか男を見る目がないのか、はたまた私が悪いのか。
今度こそ信用できる男を、と思って剛田部長を選んだんですけど、私にはどだい無理な人でした……」