社内恋愛なんて
でも、その思いは間違っていたのかな。


みあと剛田部長が付き合っているって聞いて、感情が抑えきれずにみあに詰め寄った。


その時、はっきりと感じた拒絶の意思。


珍しく感情的になったみあを目の前にして、俺が与えた傷は相当深いんだと思い知った。


俺が傷を治したいと思うこと自体、おこがましいのかな。


俺が受けるべき罰は、ただ指を咥えて、大好きな人が俺以外の男と幸せになっていく姿を見続けることなのかな。


俺にとっては最も受け入れがたい残酷な罰だ。


 自業自得。


そんなこと分かってる。


一生俺は後悔を抱えて、誰とも添い遂げられずに孤独に死ぬのかな。


それが天から与えられた俺への罰だとしたら、生きていく意味が見当たらない。


俺は何のために仕事して、何のために生きるのだろう。
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