社内恋愛なんて
8人掛けのテーブルが3つ用意してあって、店の一角を貸し切っていた。
他の客との間にはパーテンションで仕切ってあるので、あまり気にならない。
めいめいがテーブルに座り、近くの席になった人と談笑していた。
店を見渡すけれども守の姿は見えなかった。
楽しみにしてるって言ってたのにな、と思いつつも、いなくて少し安心している自分もいた。
「守っちまだ来てないね」
女の子数人が残念そうに肩を落とした。
大体みんな、名字で呼ばれているにも関わらず、守は下の名前で呼ばれることが多い。
特に女の子からは親しみを込めてあだ名で呼ばれている。
誰とでも仲がいいし、人気者だということがうかがえる。
だから私が守と呼んで、守がみあと私のことを呼んでも誰も不思議には思わない。
それは有難いことでもあるけれど、少しだけ寂しくもある。
どうして寂しく感じるのか自分でもよく分からない。
もう特別じゃないのに。
恋心なんてとっくに捨てたのに。
他の客との間にはパーテンションで仕切ってあるので、あまり気にならない。
めいめいがテーブルに座り、近くの席になった人と談笑していた。
店を見渡すけれども守の姿は見えなかった。
楽しみにしてるって言ってたのにな、と思いつつも、いなくて少し安心している自分もいた。
「守っちまだ来てないね」
女の子数人が残念そうに肩を落とした。
大体みんな、名字で呼ばれているにも関わらず、守は下の名前で呼ばれることが多い。
特に女の子からは親しみを込めてあだ名で呼ばれている。
誰とでも仲がいいし、人気者だということがうかがえる。
だから私が守と呼んで、守がみあと私のことを呼んでも誰も不思議には思わない。
それは有難いことでもあるけれど、少しだけ寂しくもある。
どうして寂しく感じるのか自分でもよく分からない。
もう特別じゃないのに。
恋心なんてとっくに捨てたのに。