社内恋愛なんて
出掛ける準備を終わらせて、そわそわしながら部長の到着を待っていると電話がかかってきた。
着いたよと言われたので、すぐに行きますと弾む声で返事をした。
大きめのバックを持って玄関に向かう。
すると、白い封筒に入った手紙がポストに入っていた。
封筒を手に取り、差出人を見るも何も書いていない。
なんだか不気味に思えて、その場で封を切ると、中には数枚の写真のみが入っていた。
写っているものを見た途端、背筋が凍った。
眩暈がして、視界がぐらりと歪んだ。
「嘘でしょ……」
震える声が思わず漏れる。
写真は、まるで探偵が浮気写真を盗撮したかのようなアングルで撮られていた。
一枚は、ホテルのロビーに入って行く男女の後ろ姿。
あと数枚は、そこのホテルのカフェかラウンジで、二人でお茶している姿。
女性はとても楽しそうに笑っていて、写真からも親しげな様子が伝わってくる。
男は部長。
そして、部長の目の前に座っている女性は、私がもっとも会いたくない人物。
……そう、美奈子だった。
着いたよと言われたので、すぐに行きますと弾む声で返事をした。
大きめのバックを持って玄関に向かう。
すると、白い封筒に入った手紙がポストに入っていた。
封筒を手に取り、差出人を見るも何も書いていない。
なんだか不気味に思えて、その場で封を切ると、中には数枚の写真のみが入っていた。
写っているものを見た途端、背筋が凍った。
眩暈がして、視界がぐらりと歪んだ。
「嘘でしょ……」
震える声が思わず漏れる。
写真は、まるで探偵が浮気写真を盗撮したかのようなアングルで撮られていた。
一枚は、ホテルのロビーに入って行く男女の後ろ姿。
あと数枚は、そこのホテルのカフェかラウンジで、二人でお茶している姿。
女性はとても楽しそうに笑っていて、写真からも親しげな様子が伝わってくる。
男は部長。
そして、部長の目の前に座っている女性は、私がもっとも会いたくない人物。
……そう、美奈子だった。