社内恋愛なんて
キスをしながら部長の手が胸をもみ上げる。


息が荒くなる。


部長の唇が耳に移動し、ぴちゃぴちゃと舐める音がダイレクトに耳奥に響いた。


 ブラウスをたくし上げ、背中に手を回しブラのホックが外される。


部長の手が素肌に侵入し、胸の頂きを転がされると、思わず声が漏れた。


服を鎖骨まで捲し上げて、露わになった胸に部長の顔が埋められる。


舌先の動きが絶妙で、声を抑えようとしても零れてしまう。


「声、我慢しなくていいから」


 何でもお見通しなんだなと思って少し恥ずかしくなった。


胸だけでこんなに感じてしまっているのもきっと気づかれている。


もうどうにでもなれと思って、ぎゅっと目を瞑り、与えられる刺激に身体を集中させた。


 恥ずかしいくらい、声が出る。


ショーツの中がじんじんするくらい熱くなって、湿り気を帯びていることが分かる。


まだ触られてもいないのに、こんなに濡れていることが分かったら、部長はどう思うんだろう。


こんなに感じてしまって、本当に恥ずかしい。


「悪い、帰したくなくなった」
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