社内恋愛なんて
迎えた朝
淹れたてのコーヒーの匂いで目が覚めた。


リビングからフライパンで何かを焼いている音が聞こえてくる。


　ベッドから起き上がり、時計を見るともう９時を過ぎていた。


寝すぎてしまった。


いつもは休日遅くても８時には目が覚めてしまうというのに。


　慌てて、ベッドの下に無造作に置いてある服をかき集める。


服はあるけれど下着がない。


どこだどこだと慌てて探すと、布団の下に隠れていた。


ようやく服を着ることができて、手ぐしで髪を整えて寝室を出る。


　恐る恐るリビングのドアを開けると、部長がキッチンで料理を作っていた。


「おはよう」


　爽やかな笑顔。


心なしかすっきりしたようにも見える。


まあ、あれだけ激しくすれば、すっきりもするでしょうと妙に納得してしまう。


部長は今まで我慢してきた分を発散するように、それはそれは激しいお手前を披露してくれた。


何度絶頂にいかされたか分からない。
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