社内恋愛なんて
首を振って、「大丈夫です」と何度も言う。
何度も言っている時点で、大丈夫じゃないと言っているようなもの。
それは頭の片隅では分かっているのだけど、お酒の回った頭は、半分は理性があって半分は自分でも何をしているか分からない状態になっていた。
「分かった、帰ろう」
部長はひょいと私を持ち上げて、いわゆるお姫様抱っこをして立ち上がった。
「え!? 待ってください。後輩と一緒にいるんじゃないんですか!?」
「さっきトイレに行く前に会計を終わらせてきたんだ。急用ができて先に帰るとメールすればいいさ」
「で、でも!」
「こんな状態の湯浅を放っておけるわけないだろ」
何度も言っている時点で、大丈夫じゃないと言っているようなもの。
それは頭の片隅では分かっているのだけど、お酒の回った頭は、半分は理性があって半分は自分でも何をしているか分からない状態になっていた。
「分かった、帰ろう」
部長はひょいと私を持ち上げて、いわゆるお姫様抱っこをして立ち上がった。
「え!? 待ってください。後輩と一緒にいるんじゃないんですか!?」
「さっきトイレに行く前に会計を終わらせてきたんだ。急用ができて先に帰るとメールすればいいさ」
「で、でも!」
「こんな状態の湯浅を放っておけるわけないだろ」