社内恋愛なんて
子供を叱りつけるような有無を言わせない表情。
心配してくれているのは嬉しいけど、部長に迷惑をかけるわけにはいかない!
「大丈夫です、本当に。大丈夫ですから!」
慌てて降りようとする私に、「危ないから動くな!」と叱りつける部長。ていうか部長にお姫様抱っこされてるなんて、嬉しい、じゃなかった、部下としてまずいでしょ!
「降ろして降ろして降ろして~!」
「だから危ないから動くなって言ってるだろ!」
部長とバタバタとやり合っていると、後ろから「二人で何しているんですか?」という冷静な声が聞こえた。
ああ、会社の人に見られてしまった。
こんな失態、恥ずかしすぎる!
恐る恐る部長の肩越しに後ろを覗くと、そこには部長を睨みつけるように仁王立ちしている守の姿があった。
「守っ! なんで!?」
「みあが帰ってくるの遅いから心配して見に来たんだよ。まさか部長といちゃついてるなんて思わなかったから」
守はかなり不機嫌な様子だった。
けれど部長は、お姫様抱っこをしている姿を見られても焦る様子もないし、降ろしてくれる気配すらない。
心配してくれているのは嬉しいけど、部長に迷惑をかけるわけにはいかない!
「大丈夫です、本当に。大丈夫ですから!」
慌てて降りようとする私に、「危ないから動くな!」と叱りつける部長。ていうか部長にお姫様抱っこされてるなんて、嬉しい、じゃなかった、部下としてまずいでしょ!
「降ろして降ろして降ろして~!」
「だから危ないから動くなって言ってるだろ!」
部長とバタバタとやり合っていると、後ろから「二人で何しているんですか?」という冷静な声が聞こえた。
ああ、会社の人に見られてしまった。
こんな失態、恥ずかしすぎる!
恐る恐る部長の肩越しに後ろを覗くと、そこには部長を睨みつけるように仁王立ちしている守の姿があった。
「守っ! なんで!?」
「みあが帰ってくるの遅いから心配して見に来たんだよ。まさか部長といちゃついてるなんて思わなかったから」
守はかなり不機嫌な様子だった。
けれど部長は、お姫様抱っこをしている姿を見られても焦る様子もないし、降ろしてくれる気配すらない。