社内恋愛なんて
「ああ、そういえば、さっきの返事言ってなかったな」
部長はひとり言を呟くように守に言った。
さっきのって、上司としてじゃなく男としてなんちゃらかんちゃらってやつだよね。
もう、上司としてに決まってるでしょ。
答えるまでもないですよ、部長。
守は振り向いて、固唾を飲んで次の部長の言葉を待っている。
そして部長は、一拍分置いて口を開いた。
「もちろん、男としてだ。だから君には送らせない」
そう言うと、部長はすっきりしたように軽快に歩き出した。
守も私も驚いて言葉が出なかった。
心臓が暴れ出して、顔が一瞬にして火照(ほて)った。
きっとこれはお酒のせいだ。
そうに違いない。
そう思わないと、叫びだしてしまいそうだった。
部長はひとり言を呟くように守に言った。
さっきのって、上司としてじゃなく男としてなんちゃらかんちゃらってやつだよね。
もう、上司としてに決まってるでしょ。
答えるまでもないですよ、部長。
守は振り向いて、固唾を飲んで次の部長の言葉を待っている。
そして部長は、一拍分置いて口を開いた。
「もちろん、男としてだ。だから君には送らせない」
そう言うと、部長はすっきりしたように軽快に歩き出した。
守も私も驚いて言葉が出なかった。
心臓が暴れ出して、顔が一瞬にして火照(ほて)った。
きっとこれはお酒のせいだ。
そうに違いない。
そう思わないと、叫びだしてしまいそうだった。