社内恋愛なんて
どう見ても男の人の手。
じゃあ今後ろにいる人物は誰なんだろうと思うと冷や汗が出て止まらない。
……昨日のことをまったく覚えていなかった。
トイレに行ったあたりのことは覚えているんだけど、どうやって帰ったのかが全く分からない。
恐る恐る振り向くと、やっぱりそこには男の人が眠っていた。
けれど、俯いて眠っているので顔がよく見えない。
覗き込んで顔を見ようとすると、「んんっ」と低い声で言って動いたので、慌てて身体の向きを元に戻した。
心臓がバクバクいっている。
この人は一体、誰?
昨日のことを思い出そうとして、まずはゆっくりと深呼吸をした。
昨日、トイレから出てきたところで、誰かにぶつかって……。
ああ、そうだ、部長! 部長とぶつかったんだ!
それでなぜか部長にお姫様抱っこされてタクシーに乗って……。
そこまでは断片的な記憶だけれど、思い出すことができた。
でも、タクシーに乗った以降の記憶が、綺麗になくなっていた。
と、いうことは。
もしかすると、私のベッドで一緒に寝ている後ろの人物はまさか……。
じゃあ今後ろにいる人物は誰なんだろうと思うと冷や汗が出て止まらない。
……昨日のことをまったく覚えていなかった。
トイレに行ったあたりのことは覚えているんだけど、どうやって帰ったのかが全く分からない。
恐る恐る振り向くと、やっぱりそこには男の人が眠っていた。
けれど、俯いて眠っているので顔がよく見えない。
覗き込んで顔を見ようとすると、「んんっ」と低い声で言って動いたので、慌てて身体の向きを元に戻した。
心臓がバクバクいっている。
この人は一体、誰?
昨日のことを思い出そうとして、まずはゆっくりと深呼吸をした。
昨日、トイレから出てきたところで、誰かにぶつかって……。
ああ、そうだ、部長! 部長とぶつかったんだ!
それでなぜか部長にお姫様抱っこされてタクシーに乗って……。
そこまでは断片的な記憶だけれど、思い出すことができた。
でも、タクシーに乗った以降の記憶が、綺麗になくなっていた。
と、いうことは。
もしかすると、私のベッドで一緒に寝ている後ろの人物はまさか……。