社内恋愛なんて
でも、どうしても色々と考えてしまう。


考えるだけ無駄かもしれないのに。


芽生えた恋心が、完全に花開いてしまった時、どうやって枯らしたらいいのだろう。


本当は枯らしてしまいたくないから、苦しくて切なくて、どうしようもないほどやるせなかった。


自分の心臓から部長に対する恋心をむしり取って、海に投げ捨てられたらいいのに。


でも、もしそうできたとしても、私はきっと、捨てることなんてできない気がする。


投げ捨てようとふりかぶって、そして握りしめたままどうすることもできずに立ち尽くすんだ。


部長に対する想いは、それほどまでに大きくなっていて、私にとってとても大切なものになっている。



好きです、部長。


そう言いたくて、たまらない。
< 64 / 359 >

この作品をシェア

pagetop