社内恋愛なんて
彼女をベッドに押し倒し、深い口付けをする。


舌を絡め、彼女を求める。


彼女の指に、自分の指を絡め、空いている方の手で自分の体重を支えた。


 吐息と、リップ音が部屋に響き渡る。


車の中での出来事が思い出される。


彼女を助手席に押し倒して、何度もキスをしたあの時の感情が、まざまざと甦るようだ。


あの時は、大家の登場で我に返り止めることができたが、今度はもう何も止めるものはない。


感情と身体の赴くままに彼女を抱く。


もう止まらない。


 自分の服を脱ぎ、上半身だけ裸になった。


そして、キスをしながら、彼女の胸をブラウス越しに揉み上げる。


すると、彼女の口から吐息ではない高い声が漏れた。


唇を離れ、そのまま首筋にキスを落とすと、彼女の背中が仰け反った。


 すでに露わになっている太腿をさする。


思った通り滑らかで柔らかい。


再び唇にキスをしながら、内太腿を丹念に触っていく。


彼女の身体が熱くなって、下着が湿り気を帯びてきた。


下着の上から割れ目を擦(さす)ると、堪え切れないように声を上げ始めた。
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