ずっと君が。〜好きな人の相談相手っ?!〜
“あの人”
真人side
「じゃあ、またね。」
そう言ってくるりと後ろを向いた琴葉は、どんどん俺から離れていく。
ごめん、ほんとにごめんな。
だんだんと人混みの中へと消えていく後ろ姿に、語りかける。
待ち合わせで“あの人”を思い出してから、
いくら忘れようとしても、頭から離れなかった。
琴葉と一緒にいるのに、ずっと気になってしまっていて。