ずっと君が。〜好きな人の相談相手っ?!〜
なんでだ…?
ガチャ。
玲音が屋上のドアを開ける。
「こっち。」
そう言って、屋上の端の、人がギリギリ1人入る位の隙間に入っていく。
周りの奴は、自分達のお喋りに夢中になのか、
コソッと隙間に入る俺たちに、誰も気づかない。
その隙間を抜けると、そこには大人5人位は入るスペースがあった。
「ここ、俺の秘密基地。」
「…へぇ。よくこんなとこ知ってんな。」
普通に屋上にいる人の声は全く聞こえず、
俺と玲音、二人の声だけが響いている。
俺たちに声が聞こえないってことは、こっちの声も外には聞こえてないだろう。
なんだか不思議な感じがする。