゚+* ベルガモスレッド *+゚
「遅いんだけど」



そう言って開いた扉を見る陽くん。



「何その本?」


そう言ってまた本を取り上げられる。


どうせ、歴史の本に見えるんだし

取られてもなんとも思わない。



「勉強するんだー、歴史」


そう言って私は、何もない床に座り込む。



「何いってんの?

この本、何も書いてねーじゃん。」



え……今、なんて?



「この本何も書いてないように見えるの?」


「どーみても白紙じゃん。

ってか萌、なんでそんなに焦ってんの?」




だってこの本は私にしか見えないんじゃないの?


私が迷ってるのは…陽くんだから?





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