モノクロ 〜真実の剣と偽りの盾〜
黒澤杏side

「お嬢様、お気をつけて行ってらっしゃいませ。」

あー暑い。こんなに暑いのになぜ庶民はわざわざ歩いて学校に通うのかしら。

だいたい学校で習得することはなんでも専属の家庭教師に教わればいいのよ。



「友花ー、キャンプどうするー?」

「えー?お母さんに聞いて。」

光太くんと、ともの声。
また二人で喋っているわね!

「ちょっと!」


「あ、おはよ~、杏」

「杏!おはよう!」

「ちょっと。何話してたのよ。」

「キャンプの話だよ。杏も行く?」

「やあよ。虫が出る」

「「そっか」」

あっ!しまった…。光太くんと距離を縮める絶好のチャンスだったのに!

「そんなにいうなら…」


ってもういない?!

あっちで翔に話しかけてるけどすごい悲しそうな顔してる。
断られたのね。

光太くんって顔に気持ち出すぎなのよね。
でもそこも好きだけど♡
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