モノクロ 〜真実の剣と偽りの盾〜

～♪～♪～♪♪～

ん？携帯が鳴った？携帯なら、脱衣所に置いてきたはずだ。

まあ、そろそろ出るか。あまりゆっくりしている時間はない。

バスルームを出、体を拭く。やはり夏はシャワーを浴びないと気持ちが悪い。

予め用意してあった洋服を着る。携帯を構うのはそれからだ。


よいしょっと…。服を着終わる。
携帯のパスワードを入れ、用件を確認……。

ヒカリ～タからだ。

“友花へ
昨日はごめんな。今、暇だったら一緒にキヤンブのじょんびぶつ買いに行かうぜ^皿^

あ、それから、今日午後から部活行ったんだろ？部活や定評貰ったよな？
なんか俺の母ちゃんがいつ空いてるかってしつかいんだよ♡たから早めに教えてま。

光太”

ふうん……、結構文字打てるようになったじゃん…って、あれ！？

“母ちゃん”の話の後にハートマークがついてる…。もしかしてマザコン！？

えぇ…ヤバいなぁ…なんて思っていたら、光太くんからもう一件、メールが入った。

なんだろう、まだ返信してないのに…。
そう思いながら開くと、それは追伸の内容だった。

“ともはか、ｺﾞﾘﾗごめん。なんか間違った文字を消すやりかたがわからないながよ！！お願い教えてつ！！”



はあ？

返す言葉も見つからない。
とりあえず今はこんなくだらないことに付き合っている暇はない。


“ごめん、ちょっと今急いでるから、また後でね”

とだけ　返しておいた。