デイ ドリーム - 儚く甘いゆめ -
金曜日の午後7時 *hiyori
彼が店をあとにしてから、紅茶を飲むためにお湯を沸かした。
火にかけてすぐ、トマトみたいに真っ赤なやかんがふつふつと音をたてはじめる。
ひよりは食器棚からポットとカップ、ソーサーを取り出すとちいさな机の上に置き、作りかけだったガーベラの花束をまとめだした。
この紅茶を飲む時間。
自分にとって一番のしあわせな時間。
ひより花を手に鼻歌をうたいながらお湯が沸くのを待つ。
そんなとき、ふと窓の外が気になり見てみる。
するとぽつぽつと窓を濡らす雫。
耳を澄ませばかすかにザーッという雨音が聞こえてきた。
そういえば今日、雨が降るって天気予報で言ってたなぁ…
ぼんやりと窓の外を眺めていると、
いきなりこわれたテレビに映ったみたいにざざっと音を立てて記憶の断片が蘇る。
ざっ
ざざざっ
ざー……
火にかけてすぐ、トマトみたいに真っ赤なやかんがふつふつと音をたてはじめる。
ひよりは食器棚からポットとカップ、ソーサーを取り出すとちいさな机の上に置き、作りかけだったガーベラの花束をまとめだした。
この紅茶を飲む時間。
自分にとって一番のしあわせな時間。
ひより花を手に鼻歌をうたいながらお湯が沸くのを待つ。
そんなとき、ふと窓の外が気になり見てみる。
するとぽつぽつと窓を濡らす雫。
耳を澄ませばかすかにザーッという雨音が聞こえてきた。
そういえば今日、雨が降るって天気予報で言ってたなぁ…
ぼんやりと窓の外を眺めていると、
いきなりこわれたテレビに映ったみたいにざざっと音を立てて記憶の断片が蘇る。
ざっ
ざざざっ
ざー……