デイ ドリーム - 儚く甘いゆめ -
「やっぱり心配だから胃薬持ってくるよ。何かあったらそれでも飲んで」




ひよりはパタパタと音を立てながら店の奥へ消えていった。



















彼女のいなくなった空間で相馬はおおきくため息をついた。
そして近くにあった椅子にどかっと腰を下ろして天井を仰ぎ、ふぅと息を吐く。






もうこんなことを何度繰り返してきただろう。
彼女の笑顔を見てはそのたびに惹かれ、想いは募るばかり。




だけどふと思い出す現実に恋心はぐちゃぐちゃに引き裂かれて、見えない血を流す。
それでも彼女に会うたびにまた懲りずに恋に落ちる。














自分が彼女を愛するだなんて。



そんな資格があるわけがないのに。



そんなもの与えられるわけもないのに―――…。
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