奥様のお仕事
雪道に なかなか慣れずに 買い物に行くまでに
凍った道がすごく怖い。

「こっちの人ってこんなツルツルなとこ
よく転ばずに歩けるよね」

おどおどしてると

「ほら」


浩一郎が手を差し伸べてくれた。


え~~~~~~~~~~
これって手をつないで歩いてくれるってこと?


声に出さないかわりに
頭の中で大騒ぎな私。


「巻き添えは困るけど 転んだらかっこ悪いから」


大きな手にしっかりと握られた。


しまった 手袋脱いどけばよかった。。。。。


途中何度もこけそうになるたびに
浩一郎に支えられる。



「危ないな マリン いつもこんなに滑りながら
買い物に行くのか?」


「おとといは 帰ってくるまで四回転んじゃった」


「ケガでもしたら大変だぞ
靴もっと滑り止めつけないとダメだな」



心配してくれるのがすごくうれしい。
そしてしっかり繋いでくれる手が 私を守ってくれる。



ね・・・・・
繋いだこの手に 私の想いが伝わるなら


好き


大好き


「キャッ!!!」


「コラ!!!しっかり踏ん張って歩け!!!」


完全にひっくり返りそうになった体を
しっかりと支えてくれる あなたが 大好きです!!!
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