奥様のお仕事
「こっちへ戻ってきてゆっくり話したいと思ってたの。
奥さんいい?別に元サヤに戻りたいとか思ってないし
私は不倫とか大嫌いだから
昔の友人って感じで少し彼 お借りしたいの」


「あ はい」
ダメだと言えるとしたらそれは
本当の奥さんだけだし でも本当はすごく不快!!


「わかったよ連絡するから」


「こなかったら あなたの会社にかけるから」


「わかったって」


何なの これが本当の奥さんだったら
絶対夫婦喧嘩勃発だからね


「夏絵さん いいですか?」


後から声がすると


「準備できた?もう段取り悪いんだから
じゃ これから生放送なの」



「頑張って」
浩一郎が言ったから 私は頭を下げた。


ツンとして私を見ている目は 明らかに敵を見る目
私だって感じ取るよ


浩一郎が好きなんだから


歩き出すと 浩一郎が

「ごめんね」と言った。



平静を装いながら ひきつった笑顔で

「いいえ大丈夫ですけど これがマジな奥さんだったら
浩一郎 大変なことですからね」


「あれ なぜか敬語?それも棘があるよ」
爆笑している。


笑いごとじゃないから!!!
本当に不快な女だった!!!連絡とらないでって言いたかった。
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