奥様のお仕事
浩一郎がお風呂に入っている間に仕上げの料理を仕上げ
後はあがってくるのを待つだけ


「よし!!」

クリスマスツリーの電飾にスイッチを入れた。

鏡の前に急いで立って 
「よし!!」

好きな人と一緒のクリスマス・・・・・
想いは通じてないけれど

設定は夫婦の関係だから・・・・・・
この仕事が本当にありがたく感じる今日この頃


「お待たせ~」

スウェットに着替えた オフモードの浩一郎が
笑顔で テーブルに並んだ料理を見て

「すごいな マリン
クリスマスにこんなご馳走初めてだよ」と言った。


「お家とか・・・・お祝いしないの?」


「お祝いって言っても 母親たちは何もしないからね
お手伝いさんの手料理だからさ
結局あの人たち何も作れないんじゃないか」


「お金持ちだからね」


「いや そんな問題じゃなくてさ
俺としてはやっぱり 家族にはちゃんとした
手料理ができる奥さんが理想だった」


「そうなんだ~
お金が一杯あってもいろいろあるのね」


「その点 マリンは理想だよ」


うれしくなって頬が赤くなるのがわかる。


「わかりやすい色白の肌も理想的だ」
浩一郎が爆笑したから

背中を叩いてやった。
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