奥様のお仕事
「今日は夕方帰ろうな」


「やった~~帰れるの!?」


「あはは すごく嬉しそうだぞ」


「ごめんなさい……でも やっと帰れる~~
奥さんたちの憂鬱な気持ち 本当によくわかった」


「特にうちは 憂鬱だよな」


「そんなつもりで言ったんじゃないけど」


「緊張しまくっちゃって」


「わかるよ~さて 俺も起きて用意するか」


そう言いながら私の後ろに立った。
鏡の中の浩一郎に ドキドキした。


「綺麗だね マリンはどんどん魅力的になるよ」


「浩一郎は褒め上手だね」


「褒めて人は伸ばさないとな」


「あ そっか」



私の髪の毛に顔を近づけて 鏡の中で目が合った。


「今年もよろしく」


ドキン キスされるのかと思った



「うん よろしく」声が掠れて恥ずかしかった。



変な妄想してるのバレたら死んじゃうよ・・・・・。


「マリン目腫れてるぞ」


飛び上がりそうになった。


「あ 寝すぎたかな 爆睡だったから」


昨日あなたを想って 泣きました なんて言えやしない。


「マリンは泣き虫だからな」



え・・・・・・?
ああ 宴でのこと言ってるのよね
驚いた・・・・・・・。
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