奥様のお仕事
浩一郎にくっついて コーヒーを飲んだ。

「初詣行けなかった」


「まだ無理しない方がいいよ
次の週末でも出かけてみようか」


「熱なんか出しちゃって もったいない」


「頑張りすぎたんだよ」


「浩一郎がそう言ってくれたら
頑張ったことも無駄じゃなかったって思える」


「鈴木さんが褒めてたよマリンのこと
いいお嫁さんもらいましたねだって」


「マジで?キャ~~~嬉しい」


すごい声を出してしまったけど
別にそんなに真面目に喜ぶことでもないんだった。


「何だか仕事なんだか本気なんだか
たまにわからなくなる時があるの」



「いい仕事してくれてるよ」



「仕事ね・・・・・」
ふと現実に戻される・・・・・・・。


「浩一郎のお家結婚は阻止できたの?」


「あきらめが悪い人たちだからね・・・・・」


「どんだけ浩一郎の意思を無視するんでしょ
可哀そう 浩一郎犠牲になってるよね。
弟も妹も好き勝手なこと言ってたよ」


「年が離れてるからね……まだ子供だ……」


「伸二郎さんは私より年上よ」


「そうだった 
アイツは本当 いつまでも無邪気だからな」


あれを無邪気だと言うのか?
頭の中がはてなマークになりそう・・・・・・。
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