奥様のお仕事
「温泉行こうか マリン」


「温泉?」


「疲れさせちゃったから
ゆっくりお湯につかって 雪の露天風呂」


「露天風呂!!外にあるんでしょ?
キャ~~嬉しい!!!いつ?いつ?」


「連休の時に 二連泊だな」


「連泊?温泉に?」


浩一郎と温泉!!!
お正月の 腹立つことも一気にぶっ飛んだ。


カレンダーの前に立って 


「ここ?」


「そう 予約しておくよ」


「楽しみ~~~~」



浩一郎が微笑んだ。


「マリン イヤな思いさせて悪かったな」


「ううん
今の温泉の話でもう私 立ち直った」


「あはは マリンはいい子だね」


「早く連休来ないかな~~~」


浩一郎と温泉


雪の露天風呂


思うことは みんな楽しいことばかりで
私は毎日カレンダーばかり見ていた。


仕事が始まって 浩一郎と夕食をなかなか一緒に
取れない日が続いていた。

休日も仕事に出かけて行く。


「全然お休みないね」


「連休しっかり休みたいからね」


「そっか お仕事頑張ってね」



私と温泉に行くために 頑張ってくれてるんだ。
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