奥様のお仕事
そんなある日のことだった・・・・・。


いつものように帰りが遅かった浩一郎の表情が冴えない。

「体調悪いの？」


「え？俺？全然大丈夫だよ　何で？」


「ん　何かいつもと違う気がして」


「あはは　ちょっと疲れてるのかな」


「無理しないで……」


温泉はすごく楽しみだけど　浩一郎と一緒じゃなきゃ
何の意味もないもの。


全然大丈夫と言ったわりには
その日から　浩一郎の様子が少しおかしいと思った。


書斎にいることが多くて
仕事が忙しいのかと思ったけど
少し　ボーッとしてることも多く


「何か言ったか？」


「うん　今日は夕飯一緒に食べられるんだよね」


「ああ　仕事はだいぶ落ち着いたからね
久々にマリンの料理食べてゆっくりするよ」



「明日はお仕事入ってるの？」



「いや　明日は　久しぶりにゆっくりできる」


ウキウキした。
朝から家事に気合が入る。


午後から　食材の調達に　買い物に出かけた。


浩一郎がいるって言うだけで
見るもの全てが明るく見えて

頑張る力が湧いてくる！！！


愛する人のために何かできる幸せが　私にはたまらない。
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