奥様のお仕事
買い物先のスーパで待ち合わせした美由紀さんと
ファーストフードでコーヒーを飲んだ。

「迎えにいってあげられなくてごめんね」


「ううん 全然~
てか 久しぶりで 会えて嬉しい」


「本当長かったわ
話したいことたくさんあるもの」


美由紀さんはお正月休みを佐伯さんの実家で
それから自分の実家の東京へ
一人で里帰りしていて

「これおみやげ~」


「佐伯さんからいただいたのに?」


「これは友達としての 私からマリンさんへの
おみやげだよ」


「荷物になっちゃうけど 送って行くから安心してね」


「ありがとう~何?」


可愛いラッピングされた袋


「帰ってから見てね」


「うんありがとう」


佐伯さんの実家での愚痴をしばらく聞いて
私も話したかったけど
浩一郎の手前それはやめておいた。


美由紀さんの愚痴は
私が話す隙を与えないほどだったから
助かったけど


どこのお嫁さんも大変なんだなって思った。
私だけじゃないんだ・・・・・。


それから里帰り中の楽しい話を聞いて
美由紀さんがまだ 実は
仕事に未練があることを知った。


「でも自分で選んだ道だし
だから暇を持て余さないように早く子供が欲しいの」


それぞれにいろんなこと抱えているんだなって思った。
< 179 / 296 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop