奥様のお仕事
1201号室

男性がドアを開けたら 豪華な部屋が広がっていて
浩一郎が 堂々としてなさいっていったのを忘れて

「うわ~~~!!!」
悲鳴をあげて 部屋を歩き回る。

「すごい すごい!!!」


修学旅行で行った隣の観光地の
リゾートホテルでも 友達と大興奮だったのに
この部屋はいったい!!!


「ありがとう 食事よろしく」

浩一郎の声に ハッとして振り返る。


フロントの男性が 深くお辞儀をして
「かしこまりました」

そう言って 出て行った。

ヤバい・・・・・
さっき堂々としてなさいって言われたのに


「すみません」

頭を下げた。

「二人の時は かまわないけれど
誰かいる時は 堂々としていてほしいな」


「ほんとにすみません。こんなすごい部屋見たの初めてで」


「疲れただろう
お腹もすいたよね 今 運んでもらうから」


「あ いえ……」
さっきの お腹の音 聞こえてたのかな
とても恥ずかしくなった。

「あの ここに泊まるんですか?私」


「そうだよ」

夢みたい!!こんな豪華なお部屋に 一人だなんて
贅沢すぎるわ!!!

シンデレラになったみたい!!
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