奥様のお仕事
ホテルに電話をして 支配人に電話をつないでもらった。


「ご迷惑かけてしまいますが
夫のそばに・・・・・いたいんです」


「オーナーからも聞いてるよ。
長谷専務からは うちの旅館もとてもよくしてもらってるから
大切な若奥様をしっかり守っていたということで・・・・
お返しするよ しっかりそばにいて看護してあげてよ」


支配人の優しい言葉に涙が流れた。


「もしもし」
急に声が変わって オーナーになった。


「ありがとうございました
なんて感謝したらいいのか・・・・・・」


「専務さんは本当に若いのに素晴らしい人ですよ。
若奥様のこと 毎日毎日心配して・・・毎晩連絡とってました。
それなのにしばらく連絡が来ないと心配になって
会社に直接電話したら・・・・・よかった
回復してくれて よかったですね」


「はい・・・・・本当に私何をしてたんだろう
こんなに苦しんでいたのに・・・・・・」



「若奥様が戻ることが一番の薬ですよ
よくなったら また 仲良くいらしてくださいね」


「ありがとう・・・・ございます・・・・・」


私は本当に運のいい人間だ。
みんないい人ばかり・・・・・・・・・
助けられて・・・・それも全部浩一郎のおかげだよね・・・・。
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