奥様のお仕事
幸いなことに 大きな浴室は 部屋から見えないので
私は安心して バスタブに張ったお湯につかった。

「あ~~気持ちいい~~」

島の風呂は 小さなバスタブで一人で入っても
体を折り曲げて浸かったけど
このバスタブは 足を伸ばしても まだ全然余裕

横にあるスイッチを押すと
ボコボコボコと音を立ててあぶくが出た。


「きゃっ」

いちいち驚いてだから 堂々としなさいって
怒られちゃうんだ。


テレビのスイッチを入れた。

「風呂の中で テレビ見られるんだ」

本当にお姫さまになったみたい。



「夢なら覚めないで
魔法なら永遠にとけないでいて」


いい香りの ボディーソープ
髪の毛がしっとりする シャンプーやトリートメント
全てが今まで使ったことのない
香りや質感だった。


もともと色白で 島での日焼けで真っ赤になる体質なので
厚くても薄手の長袖や つばのある帽子が必要だった。


肌がモチモチ・・・・・・
「あ~~もう最高!!!」

いいもの使うと 自分が綺麗になって行くようで
すごく興奮した。
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