奥様のお仕事
港に迎えにきていたのは 祖母と同じくらいの年で
白いひげを蓄えているワイルドな男性だった。
「実さん」
祖母は飛び上がり 俺に
「いい男でしょ」
と言ってウインクをした。
「久しぶり ビックリしたよ
突然なんだもんな」
男性は人なつこそうな笑顔で 俺を見て
「立派な孫さんがいるな
跡継ぎの心配もいらないね 華ちゃん」
「私は会社のことはさっぱり~
でもウチの浩一郎は 自慢のできる子なの」
俺は恥ずかしくなって頭をかいた。
「チーコがいたら すごく怒られちゃいそうだけど
あなたも一人で大変だったわね」
「まさか 風邪をこじらせてあんなに早く逝くとは
思ってもなくて 一人娘を育てるのに必死だったよ」
「娘さんも・・・・お気の毒に・・・・・
実さんのご心中察することもできないわ」
「いや また生甲斐残ってるからさ
俺も頑張らんと・・・・・・」
「あら?生甲斐?」
「孫娘だよ 可哀そうに悪い親のところへ
生まれてきてしまったよ」
祖母の初恋の人はたくさん苦労していそうな感じだった。
「乗って
後部座席に 孫娘眠ってるから・・・・・
悪いけど ボクちょっと狭いけど座ってや」
祖母は助手席へ 俺は後部座席のドアをあけた。
白いひげを蓄えているワイルドな男性だった。
「実さん」
祖母は飛び上がり 俺に
「いい男でしょ」
と言ってウインクをした。
「久しぶり ビックリしたよ
突然なんだもんな」
男性は人なつこそうな笑顔で 俺を見て
「立派な孫さんがいるな
跡継ぎの心配もいらないね 華ちゃん」
「私は会社のことはさっぱり~
でもウチの浩一郎は 自慢のできる子なの」
俺は恥ずかしくなって頭をかいた。
「チーコがいたら すごく怒られちゃいそうだけど
あなたも一人で大変だったわね」
「まさか 風邪をこじらせてあんなに早く逝くとは
思ってもなくて 一人娘を育てるのに必死だったよ」
「娘さんも・・・・お気の毒に・・・・・
実さんのご心中察することもできないわ」
「いや また生甲斐残ってるからさ
俺も頑張らんと・・・・・・」
「あら?生甲斐?」
「孫娘だよ 可哀そうに悪い親のところへ
生まれてきてしまったよ」
祖母の初恋の人はたくさん苦労していそうな感じだった。
「乗って
後部座席に 孫娘眠ってるから・・・・・
悪いけど ボクちょっと狭いけど座ってや」
祖母は助手席へ 俺は後部座席のドアをあけた。