奥様のお仕事
島から出ないと思っていたから
そんな恋なんてできるはずはなかったんだけど
私だってそんな空想にふけることはあった。
愛してる
君を一生幸せにするからって
いつか王子様が現れて 私をここから連れ去るなんて
島から連れ出してくれたのは
「腕のいいスタイリストさんのおかげで
すごく見違えたよ」
もうスーツ姿で ビシッと決めた浩一郎が笑った。
ドキドキ
それが浩一郎でも 褒められるのは
悪い気はしないから
「マリンさんの 元がいいので
私も久し振りに興奮しました。
以前仕事していた時よりずっと素材がいいんですもの」
ロビーにいる人たちの視線が
自分に注がれているのがわかる。
この視線が友好的な視線なのも手伝って
私は初めて 自分の嫌いだった容姿が 少しだけ好きになる。
「じゃあ マリン出かけようか」
「どこに?」
いきなり現実に引き戻された。
浩一郎が耳元で囁いた。
「しっかり仕事してくれよ。
失敗は絶対許されないから……恋人同士だった……
その設定から始まるから後は 私についてこればいい」
耳たぶに触れて心臓が早まったけど
指示は厳しい・・・・・・・・。
そんな恋なんてできるはずはなかったんだけど
私だってそんな空想にふけることはあった。
愛してる
君を一生幸せにするからって
いつか王子様が現れて 私をここから連れ去るなんて
島から連れ出してくれたのは
「腕のいいスタイリストさんのおかげで
すごく見違えたよ」
もうスーツ姿で ビシッと決めた浩一郎が笑った。
ドキドキ
それが浩一郎でも 褒められるのは
悪い気はしないから
「マリンさんの 元がいいので
私も久し振りに興奮しました。
以前仕事していた時よりずっと素材がいいんですもの」
ロビーにいる人たちの視線が
自分に注がれているのがわかる。
この視線が友好的な視線なのも手伝って
私は初めて 自分の嫌いだった容姿が 少しだけ好きになる。
「じゃあ マリン出かけようか」
「どこに?」
いきなり現実に引き戻された。
浩一郎が耳元で囁いた。
「しっかり仕事してくれよ。
失敗は絶対許されないから……恋人同士だった……
その設定から始まるから後は 私についてこればいい」
耳たぶに触れて心臓が早まったけど
指示は厳しい・・・・・・・・。